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2009年9月14日 (月)

新司対策書籍

新司法試験対策に使用した書籍で,科目ごとに,おすすめのものを挙げていきます。

基本書

芦部 信喜「憲法
この本で述べている論点さえ押さえておけば,まず心配ありません。
ただ,論述で使うには,自分なりの言葉に改造しておく必要はありますね。

行政法
総論・救済・組織が1冊でまとめられていることがなんとも魅力的です。
詳しさでは宇賀先生の「行政法概説」にかなうはずもありませんが,まずはこれから。

内田貴「民法
こちらは残念ながら4分冊…。
それだけの量だと,直前に読み返すのは,通常は不可能です。
なので,押さえるべき論点が何であるかは,ノートを作っておきましょう。

神田 秀樹「会社法 (法律学講座双書)
薄いので,通読を何度もすることができます。
逆に,これだけでは論述はできません。
論点を引き出した後は,判例&裁判例の言い回しや論述をうまくつかいましょう。

演習もの

事例研究 憲法」(日本評論社,2008)
十分に新司対応しているものは,これだけだと思います。
問題の練りこみの程度や,解説にあいまいなものが多いことを考えると,完成度が高いとまではいえません。
しかし残念ながら,これを超えるものもないです。

この書籍に限らず,事例ものや本試験解説で,まともな答案になりそうな憲法の学者の方の文章を読んだことがないです。
空をつかむような抽象的なものとか,論点をすべて挙げて全部薄いor到底時間内に書けない量とかばかりです。
ところが,私は,新司法試験の憲法の問題の内容・形式こそが,法律家としての底力を測る最適なものだと思うのです。
ですから,たまには学者の先生の本気の答案というものを,読んでみたいですね。

事例研究 行政法」(日本評論社,2008)
憲法と違い,こちらは自信を持ってお勧めです。
よくない解説もありますが,それはゼミ等でうまく補いましょう。

事例演習民事訴訟法 (法学教室Library)」(有斐閣,2008)
元判事の遠藤賢治先生の,法学教室連載をまとめたものです。
条文をていねいに探り,文言を解釈し,事例解決するという基本姿勢を徹底して貫いています。

事例から刑法を考える (法学教室Library)」(有斐閣,2009)
解説で書かれている記述は,かなりレベルの高いものが多く含まれています。
一般的な答案として要求されるレベルは,あまり解説に書かれていない,それよりだいぶ低いところにあります。
なので解説の全てが理解できなくても,落ち込まないようにね。
なぜそのような構成になっているかは,「あとがき」などに書かれています。

事例演習労働法
問題自体はよいものですし,解説も優れたものが多いです。
ただし,「Example」の答案は余事記載だらけですから,絶対に真似しちゃいけません。
 事例解決する気ある?
 知識をひけらかして楽しい?
 判例があるっていう理由付けは,恥ずかしくない?
って採点者にいわれますよ。

民法・会社法・刑事訴訟法は,「法学教室」の巻末演習を使用しました。

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